Mac OS 8.1以降、Macのディスクのフォーマットは、
『Mac OS 拡張フォーマット(HFS+)』が標準のフォーマット形式として使われています。
ところがMac OS Xでフォーマットをしようとすると
Mac OS 拡張だけで4種類も表示されます。
これだと、どれを選べば良いのか迷いそうです。
そこで今回は、Mac OSフォーマットの違いについて解説します。
Mac OS 拡張
Mac OS 8.1以降で使用可能な、最も基本的なフォーマットです。
OS Xでこのフォーマット形式を選ぶとき、
「OS 9ディスクドライバをインストール」にチェックを入れておくと
OS 9環境でも読み・書きが出来ます。
Mac OS 拡張(ジャーナリング)
Mac OS X v10.3のディスクユーティリティで
選択できるようになったフォーマット形式です。
ファイルへ読み書きした記録がハードディスクに保存されます。
この記録がフリーズ後の修復作業を手助けしてくれるため、
フリーズ→再起動時の起動時間が、通常時とほぼ同じ時間で済みます。
OS X システムをインストールするハードディスクなどに向いています。
わずかながらハードディスクの速度を低下させるため、
速度重視の使い方(ムービーや大きなグラフィックデータを扱うディスクなど)には
あまり向いていません。
このフォーマットを選択するとき、
「OS 9ディスクドライバをインストール」にチェックを入れておくと
OS 9環境でも読み・書きが出来ます。
Mac OS 拡張(大文字/小文字を区別)
Mac OS X v10.4のディスクユーティリティで
選択できるようになったフォーマットです。
ファイル名が大文字・小文字のみ違う場合でも別ファイルとして認識できます。
しかし、プリンタドライバやATOKなど、システムに組み込むタイプのソフトでは、
このフォーマットに未対応のものが多いため、
OSをインストールするディスクにはあまり使わない方が良いでしょう。
また、このフォーマットはOS 9などの古いOSでは認識できません。
ですので、
このようにOS 9ディスクドライバをインストールにチェックを入れても
OS 9では認識されません。
【注意】ここで間違って「初期化」を選択してしまうと、
データは全て消えてしまいますのでご注意下さい。
Mac OS 標準
Mac OS 8.0までの標準フォーマットです。
昔の【標準】フォーマットですが、通常は使う必要はないはずです。
特に1GB以上の大容量ディスクでは、その容量を活かせないので、
フロッピーなどの小容量ディスク以外には使わない方が良いでしょう。
パーティション方式について
ここまで紹介した「フォーマット」とは別の概念ですが、
v10.4.4以降のMac OS X環境の場合には、
初期化の際に、「パーティション方式」も注意しておく必要があります。
インテルMac用のディスクは「GUIDパーティション方式」を、
PowerPC Mac用のディスクは「Apple パーティション方式」を選びます。
特にシステム起動用のハードディスクの場合は、
適切なパーティション方式が選択されていないと、
起動ディスクとして使用できませんのでご注意ください。